東京と埼玉の間を流れる清流、柳瀬川。
そんな柳瀬川にひっそりと生息しているスモールマウスバス。
今回は、柳瀬川でのスモールマウスバスの釣り方について紹介していきます。
目次
柳瀬川にスモールマウスバスはいる?釣果はある!?
東京と埼玉の間を流れる大河川、荒川。その支流である新河岸川を遡っていくと、都会には良い意味で相応しくない清流が目に入ります。
その川の名は柳瀬川。
新座市や清瀬市、志木市を流れる都市河川で、あまりメジャーな川ではありませんが、ごく少数のスモールマウスバス達がひっそりと生息しています!
スポーニングができるポイントが少なく、産んでも巨鯉に食われる運命なので個体数は安定しませんが、プリスポーンにあたる2月後半から3月にかけてお隣の新河岸川から大型個体が入ってくるようになるので、柳瀬川でスモールが狙えるようになります。
あまり有名ではありませんが釣り人は結構入っていて、魚は常にスレている高難易度なポイントですが、攻略は決して無理ではないので要点をきっちり抑えて柳瀬川スモールをキャッチしましょう!
アクセス方法は自転車と電車がおすすめ!
柳瀬川へのアクセス方法ですが、できれば自転車、無理なら電車って感じです!
というのも、川幅が狭くポイントの一つ一つが広くないし、上流から下流まで散りばめられているので、ポイントを打っては移動するランガンスタイルでの攻め方を余儀なくされます。
その際に、徒歩ではなく自転車があると効率が良いからです。
ちなみに電車で行く場合の最寄り駅は
・西武線/秋津駅
・武蔵野線/新秋津駅
池袋駅から30分前後ですし、釣り場までも近いです。
ちなみに秋津駅や新秋津駅は結構上流の方にあり、近辺でのスモールの釣果情報は聞いたことがないのであまりおすすめしません。
超ハイプレッシャー!柳瀬川のバスの釣り方について!
続いて柳瀬川のスモールの釣り方についてです!
川は全体的に水が綺麗で水深も浅く、魚の警戒心はマックスなのでバスが見えても口を使わせることは簡単ではないですが、彼らも生き物です。どこかのタイミングで捕食行動をしています。
そんな気難しい柳瀬川スモールの攻略方法について紹介していきます。
ハイシーズンは春から夏!冬には温排水ポイントも!
まずシーズンについてです!
基本的にオールシーズン釣ることができますが、やはりおすすめしたいのは春先から夏にかけてです。
というのも、恐らく柳瀬川自体からはスモールは発生していなくて、供給はほとんど(全て)新河岸川に頼っているからです。
春先に新河岸川からやって来て柳瀬川に居座り始めたスモールたちは、日々プレッシャーの中でルアーを見ながら過ごします。
なので、時期が遅くなればなるほどスレていきます。
そこで、プリスポーンで大型個体が動き始める春先に、まだピュアな魚を仕留めるというのが一番簡単な釣り方です!
また、梅雨くらいの子アユが群れを成す時期もおすすめです。
特大サイズがライズしたり、アユの群れにバスが付いて回っていたりと完全に「アユパターン」になります。
水温の上昇に合わせてスモールの活性も上がり、1年のうちで一番盛り上がる時期なので是非足を運んでみてください!
ボラ!アユ!オイカワ!カワムツ!ベイトフィッシュは何だ!?
柳瀬川のベイトフィッシュですが、上で紹介したアユの他に、ボラ、オイカワ 、カワムツなどの小魚が挙げられます。
ベイトフィッシュは
・アユ
・ボラ
・オイカワ
・カワムツ!
の4種類!
上流部ではオイカワ、カワムツがメインベイトとなり、下流部では初夏に限り子アユ、通年でボラがスモールのお腹に収まっています。
また、川底の石の裏についているトビケラのような川虫を好んで食べていることもあり、その日のパターンを早めに感じ取ることは柳瀬川攻略に欠かせません!
※川虫を食べているバスは鯉の群れの中にいることも多いので、鯉が群れていたらじっくりと観察してみてください。
おすすめポイント5つを紹介!
柳瀬川でスモールを狙う際のおすすめポイントです。
全体的に水深が浅い川なので、当然、水量があるところがポイントとなります。
玄人の方なら現地に行ったらひと目で分かるようなポイントばかりですが、柳瀬川スモールおすすめポイントを5つ紹介していきます!
ポイント1:新河岸川との合流点の堰堤
おすすめポイントの1つ目は、新河岸川との合流点です。
先ほど紹介したとおり、柳瀬川のバスは新河岸川から入ってきます。
なので、この新河岸と柳瀬の合流地点にある堰堤の周りには常に魚がストックされています!
マップではわかりにくいですが小さい堰のようになっていて、その上流側が水深があり流れが緩くなっています。
適度にカバーが入っていて多少根掛かりもしますが、ベイトフィッシュとなるボラがたくさんいて1年中魚っ気があるポイントなので、根がかりを恐れずに攻めてみてください!
ポイント2:柳瀬川かっぱ流ちゃん周辺
おすすめポイントの2つ目は、かっぱの流ちゃん周辺です。
柳瀬川の下流域で(多分)一番水深があり、釣りができる手前側から対岸にかけて、ゆるーくカケアガリになっている超一級ポイントです!
釣り人は多く、ポイント自体も結構広いので僕はあまり攻めませんが、柳瀬川スモールと言ったらここだろう!みたいな雰囲気を醸し出す良いポイントです。
※ちなみにかっぱの流(りゅう)ちゃんという名前があるらしく、志木市の史跡として登録されているらしいです。
ポイント3:富士見の橋脚まわり
おすすめポイントの3つ目は、富士見橋という橋の橋脚の周りです。
正直、僕はここが一番スモールの魚影が濃いと思っていて、41センチの子を釣った時もここですし、それ以前にもたくさん40センチ前後の見えバスを見かけています。
魚の着き場としては、橋脚のえぐれの上流側から左岸の深場と右岸のシャローの中間のカケアガリになります!
ボトムは砂泥と少しの小石で出来ているので根がかりの心配がないですし、巨鯉のスレ掛かりにだけ気を付けてじっくり攻めましょう!
ポイント4:英橋上流側
おすすめポイントの4つ目は、英橋という橋の上流側です。
ポイントとしては富士見橋周辺とすごく似ていて、橋脚のカケアガリにバスが付いている感じです!
橋脚以外は水深が浅いので魚のストック量は多くない(と思っている)のですが、たまにTwitterとかで釣果報告を見ることがあるので、まあいるにはいるって感じです。
※春になるとマルタウグイで賑わうので、マルタの時期は避けた方が無難なポイントです!

ポイント5:清瀬水再生センターの温排水
おすすめポイントの5つ目は、清瀬水再生センター前の温排水です。
冬でも渾々と湧き出る温水(多分汚水)は、数は多くありませんが常にスモールをストックしています!
ポイント付近は水深が1メートルくらいで深くなく、よーく目を凝らすと魚を目視で探すこともできます。
釣り人は多く、僕は一度、冬の時期に温排水でミミズキャロ(ミミズのキャロライナリグ)をやったことがあるのですが、何も釣れなかったので、かなりスレているのではないでしょうか?
また、80センチ近いナマズを数回見たことがあるので、気持ち太めのラインを巻いていった方が良いかもしれません。
ナマズと鯉が多いのでタックルは強めで!
上でも紹介しましたが、この柳瀬川、とにかく鯉とナマズが多いです!
まあナマズは釣れたらそこそこ嬉しいのですが、鯉は流れの中でスレ掛かりなんかしようものならギュンギュン走ってラインをぶっちぎります。なんなら積極的に橋脚に巻こうとしてきます。
なので、鯉のいそうなところで引っかかりそうな釣り(トゥイッチやジャークなど)をしないことであったり、強めのタックルで攻めるであったりと、僕は対策をとっていますし皆さんもとった方が良いです。ルアーがいくらあっても足りません。ってくらい鯉が多いです。
実績アリのおすすめルアーはこれだ!
柳瀬川スモールの攻略のためのおすすめルアーを4つ紹介していきます!
柳瀬川に通う僕がガチでおすすめするルアーたちなので是非持っていってください。
スミス:Dコンタクト63
おすすめルアーの1つ目は、スミスの渓流ヘビーシンキングミノー、Dコンタクト63です。
水深は浅いですが、基本的に根掛かりが少ない(根掛かってもすぐ取れる)川なので、シンキングミノーをドリフトさせながらトゥイッチする釣り方が強いです。
数あるシンキングミノーの中でも、特にこのDコンの平打ちアクションは特に秀逸でスレたバスに効くので、何個か持っておきたいところです!
また、サイズを落としたDコンパクトも、状況がタフな時に効くのでぜひ持っておいてください。

ゲーリーヤマモト:イモグラブ40
おすすめルアーの2つ目は、ゲーリーヤマモトの高比重ワーム、イモグラブです。
川スモールをやっている人なら一度は名前を聞いたことがあるであろう有名ルアーは、柳瀬川でもその力を遺憾なく発揮します!
使い方としてはボトムのドリフトがメインで、というかドリフトさせず(ラインテンションをかけず)に適当に流しているくらいがよく釣れます。
また、スモールが川虫を食べている時に非常に有効で、橋脚のカケアガリにぴったりと付いて流れてくる餌を待っている個体を狙い撃ちする時に使えます。
ガンクラフト:ジョインテッドクロー128
おすすめルアーの3つ目は、ガンクラフトのビッグベイト、ジョインテッドクロー(ジョイクロ)128です。
これに関しては釣果はないのですが、上で紹介したアユを食べているバスに効くであろう。ということで紹介しました。
ジョイクロの中でも128や148が子アユのサイズとマッチしていて可能性を感じるので、ビッグベイトタックルを持っている方は是非チャレンジしてみてください。
フォレスト:ファクター0.9g
おすすめルアーの4つ目は、フォレストのエリア用マイクロスプーン、ファクター0.9gです。
僕がいつも見えバス攻略の際に使っているスプーンで、子バスから40upまでをただ巻きで仕留めることができます。
今回の実釣でもこのスプーンで釣ったので、ルアーケースの片隅に1つでいいので入れておいて欲しいです。
川の特徴をつかめ!釣り方について!
柳瀬川スモールの具体的な釣り方についてです!
抑えておきたい要点を、理由と一緒に紹介していきます。
柳瀬川スモールを攻略する際の要点3つ。
・鯉かなと思ってもとりあえずルアーを投げる!
・カケアガリをしっかりと撃つ!
・鯉の群れは要観察!
柳瀬川スモールマウスバス、実釣!
実釣編です。
柳瀬川でスモールを狙う、簡単な釣行記です!
あたかもスモールを狙いに来たかのような口調ですが、
実は本命はカワムツでした。
こんにちは。生物部です。
上で紹介した柳瀬川にはカワムツが生息していて、僕は最近それをスプーンで釣るのにハマってしまい、
今日もヌルヌルと川にやってきました。
良さげなポイントを見つけ…
キャストを繰り返しますが
無反応orz
ポイント移動をしましたが無反応。
終わった。
カワムツを釣りに来てボウズでは帰れません。
帰れませんが、雨は降りだし雷と腹の音が鳴っています。
帰るか。
そう決めた瞬間でした。
視界の端にチラッとスモールの影が見えたのです。
上で紹介したように橋脚のカケアガリにぴったりと付いていました。
側にたくさんいるコイやニゴイとは色も形も違います。
実は少し前の

この記事を書いた時にもスモールを見かけているポイントです。
上流を向いて餌が落ちてくるのを待っているように見えます。
緊張の一瞬。
ルアーを変えている暇はないので、スモールの上流にマイクロスプーンをキャスト。
ピロピロピロー。
スプーンがスモールの頭の上を通りかかります。
すると…
ガバアッ!
カケ上がりにピタリと付いていた魚は急浮上し、スプーンに襲いかかりました!
ですがここで恐ろしいことを思い出したのです。
・管釣りロッド
・1000番レブロス
・2ポンドナイロン
・シングルバーブレスフック
自殺行為。
カワムツ設定のドラグで自己新記録確定のスモールが走りまくります。
だいぶ長い時間格闘し、4回のジャンプに耐えた後、
心を開いてくれたのか。
ゆっくりと近寄ってきます。
そして…
キャッチ!!!!!
捕獲!!!!!
柳瀬川スモール逮捕ー!!!!!
カワムツが釣れずに帰ろうとした直後に奇跡が…。
メジャーは忘れましたが、竿と一緒に写真を撮って帰って測ったら40〜41cmでした!
ちなみに釣れたルアーはフォレスト:ファクターの0.9gでした!
柳瀬川でスモールを釣ろう。まとめ!
柳瀬川でスモールマウスバスを釣る方法まとめです。
- 柳瀬川にはスモールがいる!
- ハイシーズンは春から夏!
- アユやボラなど、ベイトフィッシュは多彩!
- 基本的に水深が浅いので深場を探して丁寧に釣ろう!
- 鯉の群れは要観察!
こんな感じでしょうか!?
決して簡単ではないハイプレッシャー河川ですが、一回で釣れなくても通うことで攻略方法が見えてくる川です!
きれいな水と濃い魚影に癒されながら、柳瀬川スモールフィッシングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
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