山奥の池から近所の川まで、あらゆる水場に生息する鯉。
釣りをする人でもそうでなくても、誰しもが1度は目にしたことがあるかと思います。
今回は、そんな日本人に馴染みの深い魚、鯉をルアーで釣る方法について紹介していきます!
釣魚としての鯉。
釣りのターゲットとしての鯉について紹介していきます!
冬でも釣れる好ターゲット!
鯉は体が大きく、寒さにも強いため厳寒の冬季でも悠々と川や池を泳ぎ回っています!
そのため、浅い、人目につくところでフィーディングをしていますし、個体をしっかり選ぶことができればルアーを投げれば口を使ってくれます。
冬になると途端にシビアになるバスとは違い、1年中変わらない食欲でこちらの釣りに付き合ってくれるのはありがたいことですし、他の釣り物が少なくなる冬の時期の貴重なターゲットですね!
ちなみに冬には温排水にもよく集まるようで、他のところにいない!となったら最寄りの温排水をのぞいてみることをオススメします!
大集合しているかもしれません(笑)
最大で1メートルを超えるパワーファイター!
鯉の最大サイズは1.5mメートル/45キロとのことで、鯉自体がかなり大きくなる魚です!
その辺の川にいて見える鯉は平均して60cmくらいで、大きくても80cmクラスですが、鯉が大きく育つ環境がそろった場所では稀に1メートルを越す大物が現れることもあります。
また、体長だけでなく横にもよく成長するので、大型個体の引きの強さは国内トップレベルだと思います!
雑食性で、食べているものは日によって違う。
鯉は雑食性です!
小魚やエビ等の甲殻類、その卵、水草、堆積した泥、時に近隣住民から投げ込まれるパンなどで彼らのお腹は満たされています。
ですが毎日、全ての餌を追っているわけではなく、その日その時によって食べているものが違うのです!
これはあくまで僕の推測なのですが、同じ川でも何パターンかの鯉がいて、
- 少数で集まって川底の泥を食べている群れ
- 小魚を食べていると思われる群れ
- 人間から餌が投げられるのを待っている群れ
みたいな感じで数種類の鯉がいると思っています。
そして、その群れ毎に反応が良いカラーがあったりするので、それを探すのもなかなか面白いです!
ルアーで鯉を狙うタックルについて!
次にルアーで鯉を狙うタックルを紹介していきます。
(僕はよくマイクロスプーンで鯉を釣るので、軽いリグを投げてゆっくりとファイトをする前提でタックルを紹介します。)
ライトタックルで、普通サイズを狙う!
細い糸の方がマイクロスプーンを遠くに飛ばせるのと、小さい個体を選んで釣る僕のスタイルに合わせて全体的に弱めのセッティングを紹介しますが、「巨大な鯉をゴリ巻きしたい!」という方はロッドもラインも強くした方が良いと思います!
16lbくらいあると安心です。
カバーに巻かれて切られのではお互いに損なので、やりとりのしにくいところでは太めのラインの使用がおすすめです。
オススメは2000番以上のスピニングリール!
リールは2000番以上のスピニングがおすすめです!
とは言っても割となんでもよくて、しっかりしたメーカーのもので、ちゃんとドラグが効けば鯉は釣れます。
なのでこだわらなくて大丈夫です!
一応、僕が今まで使っていた(使っている)2つのリールのリンクを貼っておきますね!
管釣り用のスピニングロッドがオススメ!
ロッドは割と大事です!
細い糸でのやり取りをするため、ファイト中のラインブレイクは防がなくてはなりません!
また、マイクロスプーンも投げられるロッドでないといけません!
なおかつ鯉を寄せられるロッドが良いです!
…難しいですよね。
僕もかなり悩みましたが、今はフエルコのMG600-5sを使っています!
ティップが柔らかくバットは硬めのロッドになっていて、キャスト時はティップがよく曲がりマイクロスプーンが飛ばせますし、鯉が掛かってロッドが曲がるとバットの強さが効いてくる素晴らしいロッドです!

あとは以前、アブガルシアのマスビートエクストリームも使っていたことがあり、良いロッドでしたが全体的にかなり柔らかく、取り込みに時間がかかりすぎるためボツになりました(笑)
まあ結論を言うと、
”ティップは柔らかめ、バットは硬め”
のロッドがこの釣りにはマッチします!
ラインはPE0.4号以上にリーダー6lb以上!
マイクロスプーンをしっかり飛ばすために、ラインも細め(細い)ものを使用します。
しっかりとドラグが効き、管釣り用の柔らかいロッドを使っていれば切れることはりません!
実際、切れたことはありませんし、無理に大きいサイズを狙わず、普通の川の鯉を釣るだけならこのタックルで釣り上げることができます。
ただ、水中にカバーがあるとわかっているポイントではラインを太くしたり、釣れそうでもパスして次のポイントへ行ったりする心の余裕は大事です。
そういうところを狙いたい場合はベイトタックルでラバージグやワームで責める手もあるのですが、マイクロスプーンよりか釣果が落ちます。
鯉釣りでオススメのルアー!
続いて、ルアーで鯉を釣る際に使うおすすめルアーを紹介していきます。
安定感があるマイクロスプーン!
上でも書いた通り、僕はよくマイクロスプーンで鯉を釣っています。
というかマイクロスプーンでだいたい釣れてしまうので他のリグを使う必要がないのです。
スプーンで釣れる個体はワームでも釣れそうな気もするのですが、たまーに明らかに「フラッシングが効いているな」って言う個体がいるので、やっぱりスプーンを使います。
ラバージグ×ワームも人気!
ラバージグ×ワームも鯉釣りで人気のリグの一つです!
普通にバスを釣るようなラバージグにワームを付けて、鯉の前でちょんちょんしてたら食います。
実際にこのリグで釣っている人は多いですし、僕も僕の友人も釣っているのでかなりオススメのリグなのではないでしょうか!?
※鯉の口はモチっとしていて柔らかく、噛むのではなく吸い込むように餌を食べるので、ワームで狙う場合のオフセットフックはフッキングしにくいです。
しっかりとフッキングができるように針を出したセッティングにしておきましょう!
百均(ダイソー)のスプーンでもOK!
「百均のスプーンで鯉が釣れるか」という疑問ですが、鯉釣りのルアーの条件としての、
- 水中で目立つ色(銀)
- 沈む
- フックが付いている
という最低限の条件はクリアしているので余裕で釣れます。
以前友人と百均スプーンで鯉を釣ったことがありますが、他のルアーと遜色なく釣れました!
鯉爆釣ルアー「リメット」とは!?
リメット???
ってなった方は僕と同じです(笑)
どうやら「ライゼンバイト」と言うルアーブランドから発売されている鯉専用のルアーらしいです!

大きめのオモリにフェザーとフックが付いていて、ボトムの鯉を攻略できそうな見た目をしていますね!
カラーも2種類あり、状況による使い分けもできます。
使い方的にはマイクロスプーンと同じっぽいので、鯉の顔の近くでアクションするだけで簡単に鯉が釣れそうですね!
ライゼンバイトさんのホームページはこちら!
実践で役立つ釣り方を紹介!
ルアーも紹介したところで、次は釣り方を紹介していきます!
水深の浅い水路や小規模河川を狙おう!
まず狙うべきポイントですが、「水深が浅いところ」というのが大前提となります。
理由としては、ルアーでの鯉釣りはほぼ全てがボトムでのサイトフィッシングなので、水位(水量)が多すぎるとやりずらいからです!
また、鯉がたくさんいないと、釣れる鯉の数も少ないです。
魚はたくさんいた方が良いです。
これらの2つの要素を合わせて、水深が浅く、鯉がたくさんいる場所を思い浮かべてみましょう!
…
…
”小規模河川”
と
”水深の浅い水路”
ではないでしょうか!?
実際、僕はこの2つの種類の水場をメインにして鯉を釣っていて、よく釣れます!
なので、ルアーで鯉を狙う際には、小規模河川と水深の浅い水路を地図で見つけてから釣りに行くことをおすすめします。
たくさんランガンして目視で鯉を探す!
地図上で川や水路を見つけることは簡単ですが、鯉が集まるポイントを見つけるのはそう簡単にはいきません!
実際に現地に行ってみて、徒歩や自転車で川沿いを歩きながら目視で鯉を探すのが一番効率がいい方法と言えます。
自分の足でひたすらランガンしましょう!
水門周りや流れの淀みが狙い目!
そしてランガンしながらテェックするのは主に、水門周りや、流れが緩むところです!
そういったところは水流が乱れ、それにより流されてきた鯉の餌になる物が溜まっていたりします。
それを食べるために鯉が集まってきますし、集まってきた鯉は全て、捕食目的で来ているので釣れることが多いです。
橋脚に集まる餌付け鯉もチェック!
あとは、橋脚の真下も要チェックポイントです!
地元の住民の方が餌付けをしているところだと、鯉の方から集まってきてくれることがあります!
ぱーくぱーくと口を開けているところにルアーを送り込みましょう!
一撃で釣れます。
ルアーで釣れる鯉を見極める!
ルアーで釣れる鯉というのは、たくさん鯉がいる中でも限られた個体だけです。
ここまでルアーでの鯉釣りがさぞかし簡単かのような言い草をしてきましたが、この見極めができないと全く釣れません。
ルアーで釣れる鯉の条件を挙げておきます!
- ボトムにいる
- 口を開けたり閉じたりしている
- ルアーに反応する
こういった鯉はルアーを食う確率が高いです!
逆に、一つでも欠けていると、釣れる確率は低いでしょう。
慣れれば一目見ただけで、”釣れるやつ”なのか”釣れないやつ”なのかを区別することができます!
皆さんも是非、見ただけで鯉を区別できる、通称鯉マスターを目指しましょう!
ルアーアクションの基本はフリーフォールからのボトムパンプ!
ルアーのアクションですが、当然使用するルアーにもよるのですが、大体はフリーフォールからのボトムパンプで食わせることができます。
まず最初のフリーフォールがすごく大事で、ここでルアーにテンションを掛けてしまうと警戒されてしまうことがあります。
着水音は小さく、テンションは極力掛けないようにして鯉の顔の前にルアーを落としましょう!
警戒されずにルアーを落とせたら、あとはちょんちょんして誘うだけです!
魚のスイッチが入ったら、動かし続けてもいいですし、ボトム放置でも食います。
しっかりと吸い込んだのを見計らって、強めにフッキングを入れましょう!
釣れない時はコツはテンションを抜くこと!
最後に、どうしても釣れない時のコツを1つだけ、皆さんに紹介しようと思います!
それは、ラインテンションを抜く、ことです。
川や水路の鯉は、毎日流れの中で生活しているので、自分の食べ物がどういう軌道で流れてくるのかを知っています。
なので、そこでラインテンションをかけてしまうと、鯉がいつも食べている餌の自然な軌道と、ルアーの軌道が異なってしまい、鯉が違和感を感じ、口を使わないことがあります!
アクションは、その動きで食わせるというよりも、ルアーの存在を鯉にアピールするためだけのものだということをしっかり頭に入れておきましょう!
鯉釣りのルアーは自作も可能!
鯉釣りのルアーは自作することもできます!
鯉は沈みさえすればなんでも釣れるような魚です。
なので、わざわざ作る必要もないというか…。
自作するのもよいですが、バス釣りで余ったワームや、名前の知らないやっすいスプーンでも釣れるので自作する気にはならないです…(笑)
それでも自作する場合は、
- 水中で目立つ色で
- よく沈み
- 鯉に吸い込んでもらいやすい形
を意識したら良いものができるはずです!
まとめ
ルアーで鯉を釣ろう!のまとめです!
- ライトタックルで普通サイズを狙うのが楽しい!
- ルアーはスプーン、ワームがおすすめ!
- 百均スプーンでも大丈夫!
- 小規模河川や水路がおすすめ!
- ”釣れる鯉”の見極めは大事!
- ルアーアクションはボトムパンプ→放置が効果的!
- 釣れない時はテンションを抜け!
以上です!
簡単にはまとまりませんでしたが、少しでも皆さんにルアーでの鯉釣りの方法と楽しさが伝われば光栄です。
ありがとうございました。
釣行記はこちら!

コメント
こんにちは、初めまして。
鯉釣りにマイクロスプーン、とても興味があります。
すぎおかさんが紹介されているマイクロスプーンですが、
標準で装備されているフックだと、鯉だと伸ばされませんか?
おそらく針を変えているのだと思いますが、できましたら、
いつも使用されているサイズやメーカーを教えて頂けませんでしょうか?
スプーンは使ってみたいと思っていたルアーの一つで、
鯉釣りも興味があります(近くに川しかないので、一番に狙いたい魚)
是非お願いします。
初めまして!
標準装着のシングルバーブレスで結構釣りましたが、竿柔らかい、ライン細い、ドラグ緩いなのでなかなか伸ばされません✨
なので現段階では特にフックの交換は必要ないと思っています。
カエシの付いたものですと、同じ、弱いタックルを使っていても伸ばされてしまうことがあるのでバーブレスフックで釣るのもポイントです!
冬でも十分楽しめるのでマイクロスプーンの鯉釣り楽しんでください〜!