自然の楽園であり、日本最西端の島でもある西表島。
そこに古くから住み、南西諸島に広く繁栄する古代魚、オオクチユゴイ。
今回は、西表島でオオクチユゴイ(ミキユー)を釣る方法について紹介していきます。
目次
西表島でオオクチユゴイが釣りたい!
沖縄の代表的な景観である青い海。
その海から河口を伝って少しだけ山に入ると、そこにはユゴイたちが生息する沖縄の渓流が広がっています。
「本気でユゴイが釣りたい!」という方から、「旅行のついでに!」くらいのライトな方まで、誰でも西表島のオオクチユゴイ釣りを楽しめるような記事を書いていきたいと思います。よろしくお願いします。
オオクチユゴイとは?
オオクチユゴイは、目はメバル、口はバス、体はコノシロみたいな見た目をした淡水魚で、南西諸島の淡水域に多く生息しています。
近縁種には「ユゴイ」、「ギンユゴイ」、「トゲナガユゴイ」がいて、見た目は似ていますが違う種類なので「そんなのもいるんだな」くらいで覚えておいてください。
海に生息していて伊豆とかでも採集されているのがギンユゴイで、そのほかの種類は僕も違いがよく分かりませんし、別にどうでも良いのであんまりこだわっていません(笑)
ただ、40cmを超える大型のユゴイは多分オオクチユゴイなので、大物が釣れたら堂々と「オオクチユゴイです。」と言うことができますね!
飛行機と船を乗り継げ!西表島へのアクセス方法と所要時間について!
西表島へのアクセス方法についてです!
飛行機に乗って石垣島経由で西表に行くのがオーソドックスな行き方となっています。
経由する石垣島までは飛行機で!
西表島へ行く際は、日本全国どこからも直行便が出ていないので一度石垣島を経由する必要があります!
石垣島までは航空便が一番早いので、飛行機の利用がおすすめです。
東京羽田空港から出発するとした場合、石垣空港まで約2時間ほどで到着します。
石垣島(空港)から西表島まではバス/タクシーとフェリーを乗り継ぎ!
飛行機で石垣空港に到着してからは、タクシーで船の乗り場まで行き(約30分ほど)、そこからフェリーに乗って西表島まで向かいます!
西表島には大原港と上原港という2つの港がありますが、どちらに着く場合でも40分前後の乗船時間です。
※ちなみに竹富島を経由する船に乗ると、プラス10分くらい掛かります。
※石垣島内を移動中、宮良川という大きめの川があってマングローブジャックが生息しているので、時間がある方はかるーく竿を振ってみてもいいかもしれません。
西表島でオオクチユゴイを釣ろう!
西表島でのオオクチユゴイ釣りについてです!
渓流ルアー釣りや都市河川のカワムツ釣りに非常に似ているこの釣りですが、決して難しい部類ではありません。
ですが、ポイント探しやルアー選択などをミスすると盛大にボウズを食らうので攻略するに当たってや押さえておきたい要点や知っておきたいコツをまとめて書いていきます!
シーズンはいつ?冬は釣れない?
まずオオクチユゴイを狙うシーズンですが、ズバリ、1年中いつでも狙うことができます。
西表島の年間平均気温は24度ほどと暖かく、実際に僕が2月に行った際にも水面の小虫にライズしていてトップウォーターで釣れたりしたので冬でも安心して挑むことができます!
もちろん、春から秋の暖かい時期の方が多少は活性が高く狙いやすくはなりますが、ハブや毛虫等の危険生物もうじゃうじゃ出てくるようになります。
その点冬の間は危険が少なく、比較的ブッシュも薄いため藪漕ぎがしやすいので狙いどきなのかも知れませんね!
ポイントは島内全域!危険に気をつけて川を遡れ!
西表島でオオクチユゴイを狙う際のポイントについてです!
ポイントの荒れに繋がるので「〇〇っていう川のここ!」みたいな詳しいことはここでは言えませんが、島内の各河川の上流の方の汽水〜淡水域全てが彼らの住処なので、グーグルマップなどで川を探しながらめぼしいポイントをランガンするというのがポイントの探し方になります!
神ポイント
僕も実際に海岸沿いの道を車で走りながら見つけた川を全て遡る。というのをやり続け、現地のアングラーの情報も聞きながらポイントを開拓して初ユゴイはキャッチしました。
最初の一匹が釣れれば魚たちがどんなところに潜んでいるのかが分かるようになると思うので、根気よくランガンを続けるのが吉です!
※ちなみに西表島に限らずですが、夏になるとカヤックやSUP等が川に入り魚たちが警戒してしまうので、朝の早い時間に行くなどして対策をした方が良いです。
タックルは軽量ルアーが投げれるものならバスロッドでもOK!

基本的に渓流のトラウト用のもので大丈夫ですが、2g前後のスピナーから少し重めのトップウォーターも投げたいので色々なウェイトに対応できるタックルの使用がおすすめです。
スプーン?スピナー?トップウォーター?オオクチユゴイ攻略のためのおすすめルアーはこれだ!
西表島のオオクチユゴイ攻略のためのおすすめルアーについてです!
基本的になんでも釣れるので悩まない方がいいですが、特に使って欲しいルアーたちを厳選したのでぜひ買って持って行って使ってください。
おすすめルアー1:スミス/AR-S(スピナー)
おすすめルアーの1つ目はスミスのスピナー、AR-Sです。
渓流トラウトでの実績が多いAR-Sですが、その独特な波動とフラッシングは遠く離れた西表のミキユー達からも大人気で、高活性時の反応は凄まじいです!


使い方はめっちゃ簡単で、植物が絡む岸際や水中のカバーの近くを通すイメージでただ巻きするだけでわりかし簡単にバイトが得られます。
また、かなり投げやすい(飛行姿勢が安定しやすい)ルアーなので正確なキャストも決めやすいですし、シングルフックにしておけばブッシュに突っ込んだ際に回収できる確率が上がります。
サイズは2.2gと3.5gの2種類を持っておけば川のユゴイを釣り切れるレベルなので、絶対持っていた方が良いです。
おすすめルアー2:フォレスト/ファクター0.9g(スプーン)
おすすめルアーの2つ目はフォレストのマイクロスプーン、ファクターの0.9gです!
主に魚が見えている時や、水面の虫を食べようとライズしている時に有効で、引き波を立てながら水面直下を巻くとひったくりバイトを得ることができます。

軽さゆえの低い飛距離がいちばんの問題ですが、PE0.4号に4lbリーダーでアジングやメバリングをするような柔らかいロッドを使うことで克服が可能です。
ファクターで釣った一匹
また、標準でシングルフックが付いていますが、スナッグレス性能を残したいならそのまま、フッキング率を上げたいときはトレブルフックに付け替えるのもアリです!
おすすめルアー3:セミ系のトップウォータールアー。
おすすめルアーの3つ目(3種類目)は、ムシ系のトップウォータールアーです!
冬でもトップで釣れるオオクチユゴイは、オーバーハングの下で落ちてくる虫を常に狙っています。


なので、虫を系トップ(マイクロポンパドールやマイクロタッピーなど)をキャストして放置なり波紋をたてるなりしていると「パコーンッ」と食いあげることがあります。なんなら着水で食います。
バイトシーンが見れるのでエキサイティングですし、何より「沖縄の釣り」って感じがして楽しいのでルアーケースに1つ、入れておくことをオススメします!
※ユゴイに限った話ではありませんが、トップをやるときはトレブルフックを2つくらいつけておくのがオススメです。すっぽ抜け地獄になります。
気配を消し去れ!釣り方とアプローチについて!


ベイトフィネスでオオクチユゴイ!
ベイトフィネスでの西表オオクチユゴイ攻略ですが、結論から言うと非常に有効です。
正確にキャストができるベイトタックルならではのオーバーハング撃ちや、スキッピング、ウェイトがあるルアーのキャストなど、実はメリットいっぱいなのです!
料理すると美味い?
オオクチユゴイの料理ですが、塩焼きやソテー、マース煮にすると非常に美味しいらしいので興味のある方は是非食べてみてはいかがでしょうか!?
ちなみに島の人はあまり食べないようです。
まとめ
西表島でオオクチユゴイを釣ろう!のまとめです。
- アクセスは飛行機と船の乗り継ぎが便利!
- シーズンはいつでも大丈夫!冬でもトップに出る!
- 各河川の上流部に多く生息!
- 軽いルアーを投げるためスピニングタックルがおすすめ!
- ルアーはスピナーが最強!余裕があればトップで!
- 慎重なアプローチがマスト!
- あまり美味しくはないらしい!
こんな感じでしょうか!?
西表の古代魚釣りが少しでも気になった方は、多少無理してでも釣りに行ってみてください!
きっと後悔することはないと思います。
今回使用したタックル(ロッド)のコーナーです。

2g台のスピナーや0.9gのマイクロスプーンをキャストし、カバーに巻かれないようにファイトするにはピッタリでした。
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