赤と白のロゴが特徴的なパックロッドメーカー、フエルコ。
今回は、そんなフエルコから発売されているフルグラスのベイトロッド、「FF500-5c」のインプレッションを、3魚種の実釣を含めてやっていこうと思います。
目次
FF(Fun Fishing)シリーズとは?ロッドの記号について紹介!
まずはじめにFFシリーズについてです!
2020年4月現在、フエルコから4本のロッドの発売が確定しているこのFFシリーズ。
「魚釣りを楽しむ」というところに重点を置いて開発されているため、シリーズ4本(500-5s 500-5c 600-5s 600-5c)の全てがフルグラスのロッドとなっていて、個人的にはファイト中の竿の曲がりが非常に楽しいなという印象を受けるシリーズです!
画像はFF500-5c
※6フィートverは2020年4月発売予定!
竿の番手の読み方ですが、頭のアルファベット2文字がシリーズ名、後に続く数字が竿の長さ(ft)、何ピースか、c(ベイト)か(s)スピニングって感じです。
今回紹介するFF500-5cは、FFシリーズの、5フィートジャストの、5ピースの、ベイトモデルということになりますね!
ちなみに、FFの他にも “XT”や”MG”、”VR”、”NB”の4種類があり、MGの人気番手、MG600-5sはインプレを書いているのでそちらも是非!

FF500-5cの長さ(レングス)や調子(テーパー)、投げられるルアーのウェイトと使用感について!
FF500-5cという竿がまだイマイチよくわからないよ!という方のために竿の基本的な紹介をしていきます!
長さは5フィートジャスト!ロングキャストには向かないが…?
まず長さですが、先ほど紹介したとおり5フィート(約150cm)なので、ハッキリ言ってルアーを遠投したい釣りには向きません。
ベイトフィネス用のリール(Revo AE74 racing)にPE0.6号とリーダーがフロロ8lbで色々なルアーを投げてみましたが、やはりショートロッドゆえの飛距離の出なさというのを感じました。
なので飛距離が欲しいのであれば、FF500-5cよりも1フィート(約30センチ)長いFF600-5cの方がおすすめです!
※6フィートモデルは2020年4月発売予定!
短いレングスなのでフルグラスなのに感度が悪くない!
グラスロッドというと感度に不安を覚える方も多いと思います。
が、このFF500ベイトモデルは、短いレングスゆえに感度が悪くないんです!
実は僕も、実際に使ってみるまでは感度に関しては期待してなかったんです。
ですがいざ釣り場で小さめのミノーを投げてみて驚きました。
「リップが水を噛むプルプル感が伝わってくる…。」ってなって感動したので、感度については心配しなくて大丈夫です!
スローテーパーで中型のターゲットに最適!
竿のテーパー(調子)ですが、スローテーパーとなっていてファイトの際にはバット部分から非常によく曲がります。
掛けた魚種や流れ等のシチュエーションにもよりますが、対象魚が40cmを超えてくるといい感じに曲がって綺麗なベントカーブを描く竿です!
なので、バス釣りやロックフィッシュ 、ナマズやトラウトなどの中型魚をターゲットとする釣りに向いています。
※ちなみに60センチを超えるシーバスやマルタウグイを相手にすると完全に伸されます。
投げられるルアーのウェイト(重さ)は3gから15gまで!
投げられるルアーの重さについてです!
自分の使いたい用途リールの性能やルアーの空気抵抗があるので一概には言えませんが、大体3gから15gくらいまでだと感じます。(ちなみに表記では、下限はなく上限が15g)
というのも、PE0.4号に6lbフロロリーダーで無風状態のときならハンクルのk-1ミノー(2.6g)でも無理なく飛ばせましたし、竿を振らないピッチングならば3/4onzのラバージグも全然投げられたからです。
ただ、やはり「快適に投げられる重さ」と言うのが大事ですし、無理なウェイトを投げ続けると竿への負担にも繋がります。
なので、やはりおすすめするルアーのウェイトは3g〜15gです。
5ピースで37センチに収納可能!竿袋も付いているので機内持ち込みもOK!
このFF500-5cというロッド、グリップとブランクス4ピースのの合計5ピースで37センチに収めることができるので電車はもちろん、自転車や飛行機での移動でも障害なく持ち運ぶことができます!
竿袋はペラッペラで耐衝撃機能はなさそうですが、ブランクスを小傷から守るくらいのことは十分にできるので使っておいて損はありません。
ちなみにフエルコのロッドベルトはAmazonで別売りで、結構便利で高くないのでパックロッドを多数持っているパックロッドオタクの方は一つ持っておいた方が良いと思います!
触っただけだと硬い印象を受けるけど、魚を掛けると柔らかい!
このロッドは、レングスが短いのもあり手にとって触ってみると「案外硬いな」という印象を受けると思います。
なので比較的柔らかいロッドが向いている渓流ベイトフィネスなんかでの使用を考えている方は少し不安になるかも知れません。
ですが心配はほぼご無用です!
いざルアーを糸に結んでバックスペースをとって竿を振ると結構曲がりますし、軽量ルアーもちゃんと飛びます。また、魚がかかってもよく曲がります!
源流等に住む小型のトラウトでもバラさない程度には曲がるので、躊躇なく渓流に持っていけます!
バス釣りや渓流ベイトフィネスなど、使える釣りの種類や場面について!
FF500-ベイトモデルでできる釣りの種類についてです! ここまで紹介したようにかなり尖った性能を持つロッドなので、生かせるかどうかは使い手次第です。
竿の特性を把握してFF500-5cを最大限楽しみましょう!
巻き物が得意!飛距離こそ出ないがショートバイトを拾えるバス釣り!
この竿でできる釣りとしてまず挙げられるのはバス釣りでしょう!
フルグラスなのでショートバイトを弾きにくく、魚を掛けたあともバラしにくいのが特徴です。
実際、クランクベイトやシャッド系などの巻物の使用時に、外掛かりでの魚のキャッチが増えたという方もいますし、僕は巻物でバスを釣れるほど上手くないのでアレですが他の魚種を釣る際にバラしにくいというのは実感しています。
5フィートの長さがちょうどよくミノーイングが得意!渓流ベイトフィネス!
FF500ベイトモデルでできるのはもちろんバス釣りだけではありません!
ショートレングス&フルグラスなので、今流行りの渓流ベイトフィネスにもぴったりです。
渓流ベイトフィネスと言っても様々な川の状況があります。
・竿を振るスペースが狭く、キャストの飛距離がそこまで必要ではない源流域。
・多少開けていて10〜20mのキャストが必要になる中流域。
・流れが速く厚く、遠投も必要になってくる本流、下流。
など。
今回紹介するFF500-5cでは、これらのうち源流域と中流域をばっちりカバーすることができます!
特に原流域ではショートレングスのおかげでサイドキャストとフリッピングが快適なので、ポイントに対して最適なアプローチで魚に詰め寄ることができます。
ただ、やはり3g以下の軽量ルアーのキャストには向かないので、小型ルアーを多用するアングラーには悩みどころではあります。
メバル、シーバス、マルタウグイで実釣インプレッション!
家であーだこーだと考察を練っていても仕方ないので実際に釣り場に行って竿を曲げてきました。
ライトゲームとパワーゲーム、どちらもやってきたので参考にどうぞ!
【ライトソルト編】5g前後の軽いルアーも投げられる!ボートでメバリング&シーバス!
ということでやってきました
東京湾ボートメバル!
僕の力量で陸っぱりでシーバスやメバルが釣れるほど東京湾は甘くないので、オフショアの力を借りることにします。
タックルの紹介から行くと、
・リール:アブガルシアRevo AE74 racing
・ライン:PE0.6号&フロロ6lb
・ルアー:5g前後のプラグいろいろ
って感じです!
PEは0.4号でも良かったのですが、わざわざ巻き直すほどでもないかな(PEライン高いから)と思ったので0.6号です。
まずは穴撃ち! 5フィートの短さが船上では便利ですし、キャストの際に体に近いところからルアーが飛んでいくので飛行中のルアーを見失いません!
特にナイトゲームだとその影響が顕著で、その結果、アキュラシーが自然と良くなります!
投げているルアーはラパラカウントダウンの5cm。 4gの比較的軽量なミノーですが、船の先頭に立ってバックスペースを取れば投げることができます。
また、先ほど紹介したとおり感度が悪くないので、ミノーを巻いてくるプルプルとした感じが伝わってき「ゴンッ!!」
イエェェスッ!!
何か喋っていた気がしますがどうでもいいです。 テールフックへのショートバイトでしたがきっちりと拾うことができ、初メバルゲットです!
小ぶりなメバルちゃんですが、竿はしっかりと曲がっていましたしバレる気配のない安定したファイトでした!
さらにさらに…
爆爆の釣!
サイズは大きくありませんし、バイトのほとんどがテールフックへの「ちょんっ」っと啄むような感じですが、それらをしっかり拾えるのがこの竿の大きな魅力だと思います!
なんで?
メバルに混じってなぜかコノシロが釣れました。 竿は相変わらずよく曲がってました。
そしてオープンエリアへ。 ノーマル状態では飛距離は出せませんが、追い風が吹き始めたので30メートル近くルアーを飛ばせます!
ほんとルアーの飛距離以外は楽しい竿だなぁと思いながら巻いてくると…
シーバスッ!!!!
ルアーはハンクル、k-1ミノー!
フロントフックがっちりバイトです!
ファイト中、3回くらい大袈裟にエラ洗いをされましたが、グラス素材の柔らかさゆえかバラすことはありませんでした!
その後もパラパラっとシーバスとメバルが釣れて楽しいナイトゲームでした。
釣れた大きめのメバルは煮付けにして食べました☺️
【パワーゲーム編】フルグラスのベントカーブを楽しめ!多摩川でマルタウグイを狙う!
ということでやってきました
多摩川!
そして多摩川といえば…?
マルタウグイですね!!はい!!
なんか普通にパン鯉とかやっても良かったんですが、せっかく春だしマルタの釣果をよく聞くしということで多摩川まで来ちゃいました。
https://xn--4gqpr679fkjcgq4c.com/yanasemaruta/
タックルは先ほどのメバルと同じで、リーダーだけ少し太くしてあります。
また、川の流れに負けないようルアーも重いものをセレクトしたので、
・リール:アブガルシア Revo AE74 racing
・ライン:PE0.6号&フロロ14lb
・ルアー:各種プラグやスプーンなど
って感じです。
それではやっていきましょう!
先発ルアーはimaのサスケ95SFです。
8gあるのでキャストは余裕、若干の逆風ですがよく飛びます!
水深はあまりないポイントなので着水後はすぐに巻きはじめます。
既に瀬に入っているマルタはルアーを追って食うことはない(と思っている)ので、口元にルアーを流す作g「ズンッ!!」
1投目でナイスバイト! サイズも良くガンガン走ります!
そして…
キャッチ! 何か喋っていた気がしますがどうでもいいです。
綺麗なマルタちゃんと綺麗なベントカーブです! パックロッドだということを忘れてしまいます!
ハンクルk-1ミノーでも!
バスやトラウト等色々な魚種で活躍してくれるこのルアーは
マルタもしっかり連れてきてくれます!
先輩にもらったハンドメイドミノーもかなり軽いのですが、バックスペースをとることと竿のしなりを意識すると意外と投げれるので
ちゃんと釣れます! もうバッコバコです。
スレ掛かりを避けながらなんとか口を使わせて、それでも結構引くので竿は毎回フルベントです!(さっきの写真の倍は曲がります)
途中10グラムくらいのスプーンを投げましたが、キャストには全然問題なかったですがなぜか釣れませんでした。
とはいえ…
爆釣です!
いつもは飽きてくる爆釣も、FF500-5cだと竿の曲がりが美しくいつまでも楽しいので家に帰ったのは19時半でした(笑)
結果からすると口掛かりでのキャッチは計7匹! ニゴイとスレ掛かりを含めたら多分25とかだと思います。はい。
ルアーを投げたらリールは巻かない…!
ナチュラルドリフト作戦で口をこじ開けて、多摩川オレンジ7キャッチ🍊🍊🍊#huerucojp pic.twitter.com/F7CRGb6Qz2— 飛来 (@HIRAI_OSAKANA) April 5, 2020
まとめ
FF500-5sインプレのまとめです!
- 長さは5フィートジャスト!フルグラスでスローテーパーの尖ったロッド!
- 中型のターゲットを狙うのに最適!
- 適したルアーのウェイトは3g〜15g!
- バス釣りや渓流ベイトフィネスなど、使える場所は多い!
- クランクベイト等の巻き物で活躍!
こんな感じでしょうか!?
書けば書くほど尖った性能のロッドだなあという認識が強まるアイテムで、ガチの釣りをしてガチの性能を求めるもヨシ、パン鯉などの誰でも楽しめるライトな釣りで竿の曲がりをを楽しむもヨシです!
充実したFun Fishing Lifeを!
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